赤外線外壁調査のすすめ

平成20年の建築基準法改正により、特殊建築物の定期調査において外壁調査が義務付けられています。
タイル・石貼り・モルタル仕上げの外壁は、落下により歩行者等に危険を及ぼす恐れがある部位について、10年に1度の全面調査が必要です。

調査方法には、主に「打診調査」と「赤外線調査」の2種類があります。

【打診調査】
外壁のタイルやモルタル仕上げの表面を打診棒やテストハンマーで叩き、浮きなどの異常がある場合に生じる打撃音の変化を聞いて劣化状況を調べます。
高所作業を伴うため、仮設足場やゴンドラ、ロープブランコ、高所作業車などを準備する必要があります。

【赤外線調査】
外壁のタイルやモルタル仕上げに浮きやひび割れがある場合、表面の温度差が発生します。この温度差を赤外線サーモグラフィカメラで撮影することで、劣化の状態を調べる方法です。
地上から撮影が難しい部分については、ドローンを使用して空撮を行います。

弊社では、ドローンを活用した赤外線調査を推奨しております。
これにより、足場の設置にかかる時間や費用を削減でき、コストを大幅に削減することが可能です。

赤外線調査事例

事例1
2022年8月実施
構造:SRC造 地上4階建
仕上材:タイル
事例2
2022年9月実施
構造:SRC造 地上9階建
仕上材:モルタル塗り塗装・石張り